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脳ドック用ソフトウェアのCogSmart、シリーズAで3.5億円を調達

2022/1/6


脳ドック用ソフトウェアの株式会社CogSmart(本社:東京都千代⽥区、代表取締役社⻑(CEO):樋⼝ 彰[1]、代表取締役・最⾼科学責任者(CSO):瀧 靖之 [2]、以下CogSmart)は、オムロンベンチャーズ株式会社、株式会社アイロムグループ各社、株式会社DG Daiwa Ventures、株式会社アイティーファーム、株式会社MAKOTOキャピタルが運営・関与するファンド及び個⼈投資家から、総額3億5千万円のシリーズA資⾦調達を実施致しました。今回の調達による累計調達額は4億1千万円となります。 CogSmartは「早期段階からの認知症予防」の普及を目指す東北大学発のスタートアップです。30代から70代までを対象として、頭部MRI画像のAI解析により海馬の萎縮度等を評価し、個別の予防行動を提示することで、将来の認知症へのリスク低減を促すソフトウェア「BrainSuite®」(ブレイン スイート)を、全国の脳ドック対応病院に提供しております。

[1] ⽇本法弁護⼠・英国法弁護⼠(Solicitor in England and Wales)/東北⼤学加齢医学研究所 分野研究員 [2] 東北⼤学加齢医学研究所 教授 医師・医学博士/東北⼤学スマート・エイジング学際重点研究センター 副センター⻑


左から:代表取締役社⻑(CEO)樋口 彰、代表取締役・最⾼科学責任者(CSO)瀧 靖之


【資⾦調達の背景・目的】


CogSmartは、2019年に設⽴された東北⼤学発の医療テクノロジー系スタートアップ企業です。「脳医学とテクノロジーの⼒で、⼀⼈ひとりがいつまでも健やかに、⼼豊かに暮らすことができる社会を作る」をVisionに掲げ、認知症の早期段階からの予防や、認知機能の改善・維持のための医療・ヘルスケア機器の製造販売事業及びこれらに関する解析・データサイエンス事業を展開しております。そのうちのサービスの1つが、現在首都圏の病院・健診施設を中心に提供している脳ドック用ソフトウェア「BrainSuite®」(ブレイン スイート)です。


また、CogSmartの⾹港⼦会社CogSmart Asia Limited(康希亞洲有限公司)は、2021年7⽉、香港政府系インキュベーション施設であるHong Kong Science and Technology Park(⾹港科學園)による補助⾦プログラム「Incu-Bio」に⽇系企業として初めて採択されています(助成期間:4年間、補助⾦最⼤額:600万⾹港ドル(約8,400万円、1⾹港ドル=約14円))。認知症は、⽇本のみならず、地球規模の課題であり、海外においても、認知症を早期段階から予防することで課題解決に挑むCogSmart及び東北⼤学の事業・研究成果事業が、⾼く評価されたものと考えております。


今回の資⾦調達により、CogSmartは国内外でのさらなる研究開発の推進や事業拡⼤に取り組み、社会課題の解決に挑み続けてまいります。


【CogSmartの事業ご紹介】

■ 脳ドック⽤ソフトウェア「BrainSuite®」(ブレイン スイート)

認知症で最も多いのはアルツハイマー型認知症であり、遺伝的素因だけでなく、食事、運動、睡眠、ストレスなどの生活習慣要因が重なって発症する、いわば「生活習慣病」であることがわかっています。最新の研究では、個人の生活習慣などの改善や努力で変えられる認知症リスク要因は、少なくとも40%を占めることが判明しています。アルツハイマー型認知症は、記憶力をつかさどる脳の「海馬」の萎縮から始まりますが、海馬の萎縮は早い人では30代から始まり、生活習慣要因によっては加齢性変化以上に萎縮が加速します。認知症予防を効果的に考える場合、リタイヤする年齢になってからではなく、30代、40代でも、気づいた今この瞬間からスタートすることが非常に大切です。


CogSmartが提供する脳ドックのオプションサービス「BrainSuite®」は、頭部MR画像のAI解析技術等を利用することで、30代でも70代でも幅広い年齢層を対象として、海馬の体積や萎縮程度を測定・評価し、同性・同世代と比較した脳の健康状態を可視化します。脳の健康状態を可視化して行動変容のための「気づき」をお示しし、脳の健康状態の維持・改善方法について受診者皆様に合ったアドバイスを提供することで、「認知症にならない生涯健康脳」の実現を脳医学の観点からサポートするサービスとなっております。



BrainSuite公式サイト


契約医療機関のご紹介・お問い合わせフォーム


BrainSuiteは、現在⾸都圏の脳ドック提供病院を中⼼に提供されていますが、東北や⻄⽇本エリアの病院でも提供を開始しており、今後全国各地での提供を予定しております。


■ 頭部MR画像解析ソフトウェア受託開発事業等

東北⼤学医学研究所 瀧研究室では、⼤規模頭部MRIデータベースを⽤いた医⽤画像分析に関する研究にて⻑い蓄積があり、国内外において国際論⽂誌・学会等にて⾼く評価を受けてきました。CogSmartはこれらの研究成果を広く利⽤できるように、瀧研究室など東北大学と密に連携し、画像解析ソフトウェア等の開発を⾏っております。


⼈⼯知能技術を活⽤した頭部MR画像解析プラットフォームを構築しているため、企業様又は医療機関様等のご要望に応じて、認知症分野以外にも、脳疾患・症状等に関する画像解析ソフトウェアの受託開発、またそのデータ分析を柔軟に⾏うことが可能です。学術的に⾼い評価をいただいている画像解析技術のみならず、幅広く医⽤画像を活⽤できる体制に他にはない強みを有しております。


【引受先各社からのコメント】



オムロンベンチャーズ株式会社 

代表取締役 井上 智子 氏

この度は、CogSmart社に出資させていただき、大変嬉しく思います。

CogSmart社は、老年学、認知症学の世界的権威ある瀧教授らが、世界随一のエビデンス、研究成果をもとに、「認知症にならない健康脳づくり」「生涯健康脳」の社会的な普及を目指して設立されました。

私たちオムロンベンチャーズは、CogSmart社の使命に共感し、認知症患者の症状改善並びに将来における認知症の発症患者ゼロという地球規模の社会的課題の解決に向け、共に価値創造をしていきたいと考えております。




株式会社アイロムグループ

代表取締役 森 豊隆 氏

今回、CogSmart社に出資させて頂けること、さらに今後、事業面でもご支援できることを大変喜ばしく思っております。

CogSmart社が推進する認知症の早期段階からの予防や認知機能の改善・維持のための医療は、世界的な社会課題を解決に導くものであり、大きな魅力を感じています。CogSmart社の脳医学に基づく革新的な技術による「一人ひとりがいつまでも健やかに、心豊かに暮らすことができる社会」の実現に向けて、弊社も継続的に支援して参ります。




株式会社DG Daiwa Ventures 

投資部長 マネージングディレクター 中島 淳一 氏

超高齢社会を迎えるにあたり、認知症への取り組みはより一層重要になっております。CogSmartのBrainSuiteは、将来の認知症リスクの分析に留まらず、医学的エビデンスに基づきその人に適した予防アドバイスを提供し、今までになかった認知症への介入分野に進出できるプレイヤーと考えております。人生100年時代における人々の健康を支えるソリューションの実現に向けて、DG Daiwa Venturesは支援してまいります。





株式会社アイティーファーム 

代表取締役 黒崎 守峰 氏

CogSmartが実現する認知症の早期発見は、高齢化社会の健康寿命という世界的な大市場につながる革新的技術です。今回の追加調達を通じてCogSmartが一層の販売拡大とプロダクト拡充を進められることを確信しており、弊社も国内外の事業開発および資金調達を継続的に支援して参ります。




株式会社MAKOTOキャピタル  ベンチャーキャピタリスト 長谷川 剛 氏 この度、CogSmart社への出資を通じ、仲間に加えていただけたことを大変嬉しく思います。東北大学発の技術を活用したCogSmart社のプロダクトは、世界レベルで重大な社会課題である認知症に対して、早期段階の予防を可能とする点で革新的なソリューションであると確信しております。CogSmart社と共に「一人ひとりがいつまでも健やかに、心豊かに暮らすことができる社会」を実現すべく、弊社も微力ながら支援して参ります。 【会社概要】 株式会社CogSmart ・所在地:東京都千代⽥区平河町1-6-4 ・代表取締役:樋⼝ 彰(社⻑CEO)、瀧 靖之(CSO) CogSmart Asia Limited(康希亞洲有限公司)(⾹港特別⾏政区) ・所在地:6/F, Building 17W, Hong Kong Science Park, Shatin, Hong Kong ・代表(董事・総経理):樋⼝ 彰 【本件に関するお問い合わせ】 株式会社CogSmart 広報担当 Mail:pr@cogsmart-global.com

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